ある旅館へ宿泊した際、浴衣に穴が空いていました。

浴衣を交換してもらうためにフロントへ行くと・・・

「申し訳ございません、浴衣はそのたんすの中に入っていますので、そちらからお取りください」とのこと。

私はたんすの引き出しから新しい浴衣を取り、穴のあいた浴衣はそのまま部屋に持ち帰りました。

「この浴衣は、また、次のお客様にも提供されるのだろうな」と思いました。この穴は、もうだいぶ前にあいた穴のようだからです。浴衣を選択する人も、なかなか気が付きにくい穴です。
お客様が穴が空いていることに気づいても、交換するのも面倒だし、さほど目立つものでもないからこのまま着ていようと考える人もいることでしょう。
このように長い間、交換されずに利用されている浴衣・・・これは、サービスの品質を大きく落とす要因です。

このようなことを防ぐためには・・・フロントで穴のあいた浴衣を預かり、お客様へ提供するサイクルには乗せないことが必須です。フロントで預かるのが確実ですが、それができなければ客室係へ連絡して、その浴衣を廃棄することを伝えなければなりません。